暗黒大陸紀行 その1・円盤との遭遇
PRODIGY
SMACK MY BITCH UP
俺の場合、最初に聴いた音楽がPRODIGYのこの曲でした。音楽に全く興味のない高校生の俺が何気なく見ていたMTVで見つけたこの曲のPVは過激でしたね。下品で野蛮で超エロイ!今思うと彼らはブレイクビーツという手法を用いたパンク(精神的な意味で)だったんでしょうね。そう考えるとパンクから音楽に目覚めたっていうのって王道っすね。でも俺、パンクロックには興味ありませんから〜!!残念!!いや別にギター侍好きなわけじゃないんだけど、一度やってみたかった。んで、PRODIGYは相当長い間好きでした。キースの髪型を真似しようとしたら失敗してしまったので床屋行って坊主にしてもらったり、大学にはPRODIGYの写真をプリントしたジャケットとバックを身に着けて通っていた程です。今考えると痛いけど、これが若さですか。で、音楽的にはあまりテクノテクノしてないとこが好きなんです。妙に生っぽい。土っぽい。俗っぽい。ほら、テクノってちょっと頭よさげなとこあるじゃないですか?ケミカルブラザーズとか眼鏡かけてて頭よさそうでムカつくんだけどPRODIGYはバカ丸出しのクズ=パンク。敷居が低い。だから好きになったんだと思う。
THE POP GROUP
y(最後の警告)
バンドの存在自体は以前から知っていたが聴いたのはごく最近のこと。25歳の頃(今なんだけど)、レゲエ・ダブに興味を持ってから聴いたのである。ずいぶんと探し回ってようやく中古で見つけて聴いたんだが、正直聴く時期を間違えたように思う。しかしなぜか一日中聴いている。それはたぶんマーク・スチュワートの声が好きだからだと思う。そんでもってこれはダブでもレゲエでもない。ジョン・ゾーンみたいなアバンギャルド音楽である。去年か一昨年にでも買えばよかった。いやもちろん、ここに載せるぐらいだからたまらなく好きなんですけどね。ジャケットも好き。写ってるのはパプアニューギニアの原住民のマッドマンたち。俺はこのジャケットのような土着的な雰囲気を求めてこのアルバムを買ったんでちょっと「あれ?」って思ったんだけどまあそういう事もあるってなもんですよ。えぇ。
AFRICAN HEAD CHARGE
SHRUNKEN HEAD
UKダブレーベル・ON-Uサウンドを代表するバンドのベストアルバム。 これもレゲエやダブに興味はじめた最近になって聴いたんだけどレゲエよりもハマってしまったという感じ。というか今の俺が求めていた音楽そのものと言っても過言ではないんだこれが。バンド名が示すとおりアフリカの音がする。土着的パーカッションとチャントをダブミックスした音で、これがかなり呪術的に響くんだ。だから「あぁ、アフリカに帰りたい」と、人間の原点がアフリカにある事を認めざるを得ないのである。全てはアフリカから始まったんだ。別に俺は黒人じゃないから自分の祖先が白人の奴隷として欧米各地に連れてこられたわけでもないのでアフリカを恋しく思うのはおかしいのかもしれないが、要はアメリカナイズされてしまった今の資本主義一色に染まった日本の居心地が悪いのである。元来動物と緑が好きな俺には原始生活を今でも続けている未開の世界が涙が出るほど魅力的に写るのである。だからこのアルバムを聴いていると、妙に郷愁を感じ、泣けるのだ。
暗黒大陸じゃがたら
南蛮渡来
これは日本のバンド。ボーカリストの江戸アケミはヤク中になって結構前に死んでしまった。でもこれは日本人が作った音とは思えない。これもまさにアフリカだ。アフロビートだ!泥臭い、いや、ウンコ臭いファンク音楽。その伴奏と江戸アケミの「あんた気に食わない!」というボーカルが渾然一体となって迫ってくる感覚は、カラオケ文化である日本の音楽とはまったく異質なのである。一時期俺はこればっかり聴いてました。部屋に閉じこもってこればっか聴いて鬱憤を晴らす。でも今聴くなら鬱憤を晴らすというよりももっとこう、おおらかに聴けるような気がするって思ったけどやっぱちょっと違うかな。じゃがたらは他にもたくさんアルバムがあるけど、俺はこのアルバム以外はあんまりピンときませんでした。
バトルロッカーズ
爆裂都市-Burst City サントラ
この映画は80年代のアンダーグラウンドな日本のロックに興味がない人にとってはただただ苦痛なだけ。興味がある人でも「なんだこれ」って思う人の方が圧倒的多数だろう。しかし一部に熱狂的なファンがいるおかげで今年ついにDVDが発売されるに至った。内容はというとロッカーズとルースターズの合体バンド・バトルロッカーズ、泉谷しげる、漫画家の平口宏美、そしてあのスターリン(劇中ではマッドスターリン)が、架空の町・バーストシティーでなにやらよくわからない騒動を巻き起こして町が滅茶苦茶になる。詳しい内容はビデオで30回以上は見てる俺でもよくわからない。そのぐらいハチャメチャだ。全編通して「ウォォォォー!!うがぁぁぁぁああああ!!なめんなァ!!!!!!」と叫び声が響いていて見てるこっちまでキチガイになりそうだ。これは映画の暴動だ!というのが宣伝文句だったらしいがこの映画の殺伐感は同じ石井聰互監督の「狂い咲きサンダーロード」よりも俺はこっちを買うね。で、このサントラがまたいいんだわ。特にセルナンバー8は名曲。陣内孝則の声ってかっこいいね。
野坂昭如
マリリンモンロー・ノータリン
実を言うと俺は彼の本は読んだことがなく、歌だけ聴いて「野坂昭如みたいな生き方っていいなあ」なんて思っているバカ野郎なんです。彼の書いた本も一応持っているんだけど、難しくて読めない。小説は江戸川乱歩か昔のジュヴナイルSFしか読んだことがないと言っても過言じゃない。だから視力はいい。このCDは21の時に買ったと記憶している。表題曲のマリリンモンロー・ノーリターンは別のCDに入っているライブバージョンを先に聞いてしまったために違和感を感じてしまう。しかし他の曲はどれも好き。戦後の厳しい時代を持ち前の楽観さで乗り越えてきた野坂のおおらかな感性がこの歌声から響いてくる・・・。
MARTIN DENNY
EXOTICA
マーティン・デニーのことを知ったのは今年(05年)に入ってからである。つい最近亡くなったようで、それをきっかけに紙ジャケで復刻されているのである。俺はこれを新宿のタワレコで視聴した時に脳内麻薬がジワァァー・・・っと溢れ出すのを感じ、すぐに購入した。家に帰ると部屋を薄暗くしてこのCDをかける。内容はタイトルが示すとおりエキゾチックなイージーリスニングである。欧米人の目から見たステレオタイプな東洋の怪しげなイメージをムードたっぷりに表現した万華鏡のような音楽である。これを聴きながら寝そべっていると、まるで人が誰もいない楽園で動物たちと一緒にトロピカルフルーツに囲まれてハンモックで寝ていたりとか、香港の優雅な夜景を眺めながら妖艶な美女と熱い一夜を過ごしたり、そんな良い夢を見せてくれます。
EMERSON,LAKE&PALMER
TARKUS
ELPは70年代に活躍したプログレッシヴロック界のスーパーグループである。3人が3人ともキングクリムゾンやらナイスといった有名バンドを辞めて結成したのがこのELP。今で言えばゴマキとあややと藤本の"ごまっとう"のようなものだ。そんな彼らの2ndアルバムがこの「タルカス」だ。タルカスというのはジャケに描かれている恐竜戦車のような怪獣である。このタルカスが火山から生まれて敵を次々と倒していき、マンティコアとの戦いで傷を負ったタルカスが海に帰っていくという壮大な怪獣絵巻。それがキース・エマーソンのダイナミックな電子音ビュンビュンピコピコのシンセサウンドで描かれているのだからかっこ悪いはずがない!かっこいいに決まっている!だが、同年代の知り合いに聞かせて帰ってくる言葉は皆同じ。「ださっ!」である(苦笑。戻る 次に進む
BOREDOMS
CHOCOLATE SYNTHESIZER
ボアは昔嫌いだった。生理的に受け付けなかった。そんな俺をボア大好き!山塚EYEちゃん大好き!にしてくれたのが、ネットで知り合ったKという友人なのだが今では音信不通となっている。どうしているのか。ボアダムスの音楽は「音符」というものが発明される以前に生まれたような、ジャングルの部落の祭りに近いのかもしれない。音符に支配されていない音楽。山塚EYEは山塚EYE語を絶叫している。ボイスパーカッションというらしい。そんなボアの俺の一番のお気に入りがこのアルバム!一曲目のAcid Policeはずーっと、アッシードポーリスー!!って延々と叫び続けるだけで、聴いていると頭がトランス状態に陥り、気付いたらパラパラを踊ってしまう。だから普段トランスとか浜崎とか聴いてるようなギャルやOLたちにも是非おすすめなのだ!